タイ料理=辛いと思われがちですが、実は辛くない&マイルドな味の料理もたくさんあります。
ココナッツミルクのまろやかさや中華風の味付けなど、日本人にも食べやすいメニューが豊富です。
この記事では、辛さが苦手でも楽しめるタイ料理15選と、注文時のタイ語フレーズまで詳しく紹介します。


タイ料理が辛い理由と辛くない料理の特徴

タイ料理は、唐辛子・にんにく・ナンプラーなどの香辛料を多く使うため「辛い」という印象があります。
ただし、すべての料理が辛いわけではありません。
ココナッツミルクや砂糖を使う料理は甘みが強く、酸味やハーブの香りが主役のものも多いです。
辛くない料理の特徴は「白・茶色系の見た目」や「スープが濁っていない」など。初めての人はこのタイプを選ぶと安心です。
また、タイのローカル食堂からレストランまで辛さの調整には応じてくれますので、是非タイ語を覚えて辛さの調節をお願いしてみましょう。
辛くないタイ料理おすすめ15選【ジャンル別】
🍚 ごはん系
カオマンガイ|茹で鶏ごはん

🌶️×0(辛さゼロ)
やさしい味のチキンライスは、辛い料理が苦手な人にぴったり。
フードコートや専門店で手軽に食べられ、体調が優れないときにも◎。

カオカームー|とろとろ豚足ごはん

🌶️×0(辛さゼロ)
五香粉で煮込んだ豚足(または豚バラ)をごはんにのせた、タイ版角煮丼。見た目ほどクセはなく、優しい味わいで辛くないローカルグルメです。
屋台やフードコートでもよく見かける一品。旅行者には、豚足ではなく豚肉多めで盛ってくれることが多いです。
カオトム・ジョーク|やさしい味のタイ風おかゆ

🌶️×0(辛さゼロ)
タイの定番朝ごはん「ジョーク」は、米をとろとろになるまで煮込んだおかゆ。一方のカオトムは、日本の「さらさらおかゆ」に近く、米粒がしっかり残っているタイプです。
豚団子や半熟卵が入っていて、体調が悪い時や辛さを避けたいときにも安心。屋台やローカル食堂で手軽に楽しめます。
カオパット|タイ風チャーハン

🌶️×0(辛さゼロ)
カオパット(ข้าวผัด)は、ナンプラーやオイスターソースで味付けしたタイ風チャーハン。エビやチキンなど好みの具材を加え、ライムを絞ってさっぱり仕上げます。
日本のチャーハンよりしっとり&香ばしいのが特徴。辛くないタイ料理の定番で、屋台でも人気の一皿です。
カオクルックガピ|エビ味噌混ぜごはん

🌶️(ほんのりピリ辛)
カピ(エビの発酵ペースト)で炒めたごはんに、甘辛豚、野菜、卵などの具をトッピングして混ぜながら食べる一皿。
見た目もカラフルで、甘じょっぱい味が中心なので辛くありません。タイ人の間でも人気の家庭料理で、日本人好みの味付けです。

🍜 麺系
パッタイ|甘めのタイ風焼きそば

🌶️(ほんのりピリ辛)
甘酸っぱいタマリンドソースで味付けされた米麺の焼きそば。具材はエビやもやし、卵などが入り、味も辛さも控えめ。
卓上調味料で好みにアレンジできるので、誰でも安心して食べられる定番の一皿です
クイッティアオ・バミーヘーン|タイの屋台ラーメン

🌶️×0~🌶️🌶️(調整可)
「クイッティアオ(ก๋วยเตี๋ยว)」は、タイの国民的ヌードル料理で、日本で言う“ラーメン”や“うどん”のような存在。注文の自由度が高く、麺の種類・スープの味・具材を好みに合わせて選べるのが特徴です。
筆者的には、バミーヘーン(汁なし中華麺)がおすすめです。
| 名称 | 読み方 | イメージ |
|---|---|---|
| เส้นเล็ก(センレック) | 中細麺 | フォーに近い |
| เส้นใหญ่(センヤイ) | 平たい太麺 | きしめん風 |
| เส้นหมี่(センミー) | 細麺 | ビーフン風 |
| บะหมี่(バミー) | 小麦麺 | 中華麺に近い |
| วุ้นเส้น(ウンセン) | 春雨麺 | 春雨 |
🍳おかず系
ガイヤーン|香ばしく焼いたタイ風焼き鳥

🌶️(ほんのりスパイシー)
ガーリックやハーブで下味をつけた鶏肉を炭火でじっくり焼いたタイ風焼き鳥。
見た目はスパイシーですが、辛さはなく香ばしい香りが食欲をそそる屋台グルメ。もち米(カオニャオ)との相性も抜群!
ムーピン|甘じょっぱい豚の串焼き

🌶️×0(辛さゼロ)
ムーピン(หมูปิ้ง)は、甘じょっぱいタレに漬けた豚肉を炭火で焼いた串料理。ナンプラーと砂糖の香ばしい風味が特徴で、外はカリッと中はジューシー。
カオニャオ(もち米)と一緒に食べる朝ごはんの定番で、辛くないタイ屋台の人気メニューです。
トート・マークン|タイ風エビのすり身揚げ

🌶️×0(辛さゼロ)
プリプリのエビを細かくたたき、パン粉で包んでカリッと揚げた料理で、外はサクサク、中はふんわりとした食感が楽しめます。
スイートチリソースをつけて食べるのが定番で、辛さはほとんどありません。子どもや辛いものが苦手な人にも人気の、安心して食べられるタイおかずです。
コムヤーン|豚トロの炭火焼き

辛さ度:🌶️~🌶️🌶️(タレを付けなければ辛さ0)
コムヤーン(คอหมูย่าง)は、豚の首まわりの肉を炭火で香ばしく焼いたタイ東北地方の定番料理。
外はカリッと中はジューシーで、もち米と相性抜群です。ピリ辛のナムジムジェオ(タレ)をつけて食べるのが一般的ですが、辛さは調整できます。
カイジャーオ|タイ風のふんわり卵焼き

🌶️×0(辛さゼロ)
カイジャーオ(ไข่เจียว)は、タイ風のふんわり卵焼き。ナンプラーで味つけし、高温の油で揚げ焼きにするため外はサクッと中はふんわりしています。
ごはんにのせて「カイジャーオ・ガップ・カーオ」として食べるのが定番で、辛くないタイ料理の代表です。
🍲スープ・カレー系
マッサマンカレー|甘辛コクうまの定番カレー

🌶️(マイルド)
タイ南部発祥の甘口カレー。ピーナッツ、シナモン、ココナッツミルクを使った濃厚な味わいで、スパイスは効いていますが辛さはほとんどなし。
世界一美味しい料理ランキングで1位を獲得したこともある人気メニューです。
プーパッポンカリー|マイルドで濃厚なカニのカレー炒め

🌶️(マイルド)
タイで大人気の海鮮料理、プーパッポンカリーはカニと卵を使った濃厚なカレー炒めです。辛さは控えめで、まろやかな卵の風味とカレー粉の甘みが絶妙にマッチ。
ココナッツミルクやバターも使われていて、クリーミーで食べやすい一品です。辛いのが苦手な方でも安心して楽しめ、女性や子連れにも大人気。
観光客に人気のタイグルメの王道メニューです。
トムカーガイ|ココナッツミルクの鶏スープ

🌶️🌶️(中辛)
白くてクリーミーなスープが特徴のトムカーガイ。ココナッツミルクと鶏だし、生姜(カー)やレモングラスの香りが効いたマイルド系スープです。
トムヤムクンに比べて断然辛さが控えめで、タイ料理初心者の方や辛さが苦手な方にもぴったり!お子様が召し上がる場合は、少々ご注意ください。
辛さが苦手でも調整可能!注文時に使えるタイ語フレーズ
タイ料理は辛さの調整が可能ですが、実際に注文するときに便利なタイ語フレーズを覚えておくと安心です。特に辛さが苦手な方やお子様連れの方におすすめです。パクチー抜きも対応してくれます。
- 「辛くしないでください」:マイペッ(ไม่เผ็ด) / No Spicy, please
- 「少しだけ辛くしてください」:ペッ・ニッノイ(เผ็ดนิดหน่อย) / A little bit spicy, please
辛くないタイ料理が食べられるお店
タイ旅行で辛さ控えめの料理を楽しみたいときは、場所選びも重要です。以下のポイントを押さえておくと安心して食事ができます。
フードコート(デパートや空港内がおすすめ)
大型デパートや空港にあるフードコートは、観光客向けのメニューが多く、辛さ控えめや英語メニュー対応の店が多いです。初めての方でも注文しやすく、清潔な環境で食事を楽しめます。
ローカル食堂での注文ポイント
地元の人が通う食堂は本格的ですが、辛さの調整は可能です。辛さを控えたい場合は「マイペッ(ไม่เผ็ด)」と言って注文しましょう。辛さを理解してもらえない場合もありますが、何度か伝えれば対応してくれます。
観光客向けレストラン
バンコクやチェンマイなどの観光地には、辛さ控えめのメニューを用意しているレストランが増えています。英語メニューがあるところが多く、スタッフも辛さ調整に慣れているため安心です。
まとめ|辛くないタイ料理で無理せずタイの味を楽しもう!
辛い料理が多い印象のタイでも、実際はマイルドで食べやすい料理が豊富です。「マイ・ペット」と伝えるだけで、ほとんどのメニューを辛さ控えめにできます。
無理せず自分のペースで、優しい味わいのタイ料理を楽しんでみてください🌿ぜひこの記事を参考に、マイルドでやさしいタイ料理を味わいながら、楽しい旅の思い出を作ってください。
